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ファインズ トップワインミニ知識プロに聞くワインのコツ > 第六回 お料理との相性も抜群! シノンの魅力(1)
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プロに聞くワインのコツ

マネージャーの長氏(左)とパスカル(右)
マネージャーの長氏(左)とパスカル(右)

麻布十番にある人気店「カラペティ バトゥバ!」にロワール シノン地方にあるシャトー ド クーレーヌ(以下クーレーヌ)の当主夫人パスカル・ド・ボナバンチュールさんと訪問し、マネージャーの長さんと対談しました。
クーレーヌのワインに合うお店のメニュー(2012年5月現在)もご紹介頂きました!

 
ビオロジックで育てた完熟したブドウを使う
長氏
長氏:
今までシノンは青臭い印象があったのですが、クーレーヌのシノンを飲んで「きれいで美味しい」と驚きました。聞いた話では、白ブドウと一緒に未熟な状態で収穫してしまう造り手もいるとか。
パスカル:
確かに白ブドウと一緒にカベルネ フランを収穫してしまう造り手もいます。シュナン ブランは弱い品種なので、腐敗が発生するとすぐに広がってしまいます。そのため、シュナン ブランの収穫に気を遣い、それと一緒にカベルネ フランを収穫してしまうようです。でもブドウが熟していないため、補糖などで味わいを調整してしまうようですが。
クーレーヌでは収量を落とし、付き合いの長い信頼のおけるスタッフたちが手摘みで熟したブドウだけを収穫します。補糖もしていません。
長氏:
クーレーヌのワインは飲み飽きない味わいです。
パスカル:
カベルネ フランは比較的酸が強い品種です。熟したブドウを使うため、果実味豊かですが、きちんと酸も残るのでフレッシュさ、飲みやすさを感じます。しかしそれだけではなく、酸とタンニン、骨格もしっかりとあるため、偉大なワインにもなります。
長氏:
ビオロジックを実践されていますが、ビオディナミについてはどう思われますか?
パスカル:
ビオロジックですが、一部ビオディナミの手法も取り入れています。ビオディナミの天体カレンダーを参照したり、カモミールなどを煎じて畑に撒いて植物に活力を与えたり、アブラ菜などを畑に植えて土に窒素を与えたりしています。
長氏:
そのようなことは効果があると思いますか?
パスカル:
ビオロジックもビオディナミも基本は同じ、化学的なものは使わず自然なものだけを使っています。大学生の時に哲学も学んでいたので、ビオディナミのことを聞いた時にはとても興味が沸きました。シュタイナーの自然と共に生き、自然のバランスを考えるという教えは共感します。ただ、ビオディナミで行うことがブドウにどこまで影響を与えているかはまだ明確ではなく、私たちも鵜呑みにせずに少し冷静になってかんがえる必要はあると思います。
シャトーの下の地下カーヴ
シャトーの地下カーヴ
長氏:
(手元のシャトーの画像を見ながら)地下のカーヴは平均何度位ですか?
パスカル:
12、13度位です。湿度もワインの熟成に向いた状態で、何もしなくても自然に良い環境が整っています。温度が低くて湿度が高いので、樽でのマロラクティック発酵がゆっくりと進みます。このカーヴで寝かせているのは、レ ピカス、クロ ド テュルプネイ、ラ ディアブレスとヴィエイユ ヴィーニュのワインのみです。それ以外は樽熟成を行っていないので。
長氏:
今日はレ ピカスとクロ ド テュルプネイがありますが、それぞれ樹齢はどの位ですか?
パスカル:
レ ピカスは3/4が20年位で残りが80年位です。クロ ド テュルプネイは50年位です。