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ファインズでは造り手を知り、ワインをより深く理解するために、スタッフが現地を訪れます。スタッフが現地で行き、五感で感じ、造り手から学んできたことをレポートします!
Vol.2 フランス ロワールの生産者巡り(1)

フランスのロワールにある5つの生産者をサンセールからミュスカデまで、訪問してきました! 5つの内4つがビオディナミとビオロジックを実践し、残りの一つも認証の取得はしていませんが、農薬を使わずにブドウ栽培を行うなど、自然な造りを実践していました。 ブランドマネージャーのギヨームと営業推進部の木場谷が2回に分けて現地情報をレポートします!

写真1

 
ドメーヌ デュ ノゼ

サンセールにあるドメーヌ デュ ノゼ。こちらの当主のご夫人はドメーヌ ド ラ ロマネ コンティのオベール・ド・ヴィレーヌ氏の妹さん。現在ドメーヌの運営を主に行っているのは長男のシリル・ド・ブノワ氏で、弟のピエール・ド・ブノワ氏はド・ヴィレーヌ氏が所有するドメーヌ ド ヴィレーヌの栽培・醸造責任者としてワイン造りを行っています。

ドメーヌ名のNozay(ノゼ)はラテン語の「くるみの木」という意味で、名前の通りくるみの木にぐるっと囲まれた土地です。ドメーヌの周りに畑があり、収穫したブドウはストレスを与えることなく、すぐに醸造所に運ぶことができます。

今回案内してくれたのはシリルさん。印象は「とにかくまじめで情熱的」ということ。このドメーヌは2011年にビオロジックのABに申請しましたが、実は12年前からビオロジックを実践していました。当主であり父のフィリップさんがビオロジックに反対だったため、シリルさんがこっそり実践していたので、ずっと申請していなかったそうです。フィリップさんは畑に雑草が生えていないのを見て、除草剤を使っていると思っていたそうですが、それは畑をきちんと耕しているためだったとか。

畑には気象観測機を設置しています。これは降雨、日照、湿度、気温、土壌の温度を観測するもので、過去のデータと照らし合わせて病害の予防に役立てるものです。サンセールでこの装置を設置している生産者は少なく、シリルさんのこだわりがここにも垣間見ることができました。

醸造所内にもシリルさんのこだわりが。オーガニック素材で作った細い管でワインに不要な圧力をかけずに0.0002ミリ以上の不純物を取り除くことができる最新フィルター機器を機械メーカーと共同で開発しました。

ドメーヌ デュ ノゼ 写真1 ドメーヌ デュ ノゼ 写真2 ドメーヌ デュ ノゼ 写真3
*ドメーヌとその周りを囲むブドウ畑 *気象観測機 *特注で作った最新フィルター機器
 
ギ: 貴族のプライドを持ちながら、情熱的にワイン造りをしています。畑がすべてシャトーの周りにあり、圏谷(山頂にある半円形の窪地)になっており、集中しているため個性に富むサンセールが生まれます。
木: ビオロジックでありながら、機械好きなシリルさん。フレンドリーながら、どこか高貴なオーラを感じる方でした。
 

ドメーヌ デュ ノゼのドメーヌ詳細はこちら

 
シャトー ド クーレーヌ

シノンにあるシャトー ド クーレーヌ。15世紀に建設された歴史を感じるシャトーがあり、1994年から現当主のエティエンヌ・ド・ボナヴァンチュール氏がビオロジック農法を導入し、97年にABの認証を取得した生産者です。

この生産者の特徴は、徹底的に畑作業にこだわるということです。通常生産者が最も忙しくなるのが収穫期ですが、彼らは摘芽、摘葉をすべて手作業で徹底的に行うため、4〜7月が一番忙しいそうです。有機栽培では肥料を与える代わりに様々な植物を畑に植えることにより、植物が作り出す有機化合物が土壌を良くしていきます。窒素を供給するために豆科の植物を植えることが多いのですが、ここの土壌はすでに窒素が十分足りているため、からし菜(アブラナ科)、カブ(アブラナ科)、ライ麦(イネ科)を畝に植えています。

洞窟のような入り口を入ると、シャトーの下のカーヴに! さすが、歴史を感じます。

シャトー ド クーレーヌ 写真1 シャトー ド クーレーヌ 写真2 シャトー ド クーレーヌ 写真3
*当主ご夫妻 *歴史を感じるシャトー *シャトーの下にある樽熟庫
 
ギ: カベルネ フランの極み! 自然を大切にしながら、高い樹齢を生かして生産量を抑えているため、複雑味も凝縮感もしっかり揃っています。
木: マダムが美しいです(笑)。ワインも美しいシャトーのイメージにピッタリなエレガントなお味でした。
 

シャトー ド クーレーヌのドメーヌ詳細はこちら

 
ドメーヌ ミショー

トゥーレーヌにあるドメーヌ ミショーは現在の当主で3代目の比較的新しいドメーヌです。場所はブーブレイに近いのですが、土壌は火打ち石(シレックス)土壌で、サンセールに似た特徴です。トゥーレーヌは5,000haありますが、その内火打ち石土壌は500haしかないそうです。実際にこのドメーヌの畑に行ってみると、大きな石がゴロゴロしていました。
トゥーレーヌはとても広いAOCでテロワールも異なるため、ドメーヌのあるシュノンソーAOC独立のため、ティエリーさんは活動しているそうです。

ビオロジックへの転換はしていませんが、彼の父親の時から化学肥料は使っていません。テロワールを表現するために、醸造では区画毎に別々のタンクで発酵を行い、最後にブレンドしています。

ドメーヌ ミショー 写真1 ドメーヌ ミショー 写真2 ドメーヌ ミショー 写真3 ドメーヌ ミショー 写真4
*当主ご夫妻 *畑には大きな石が

*区画毎にタンクが
分かれている

*醸造を行うステンレスタンク
 
ギ: ブドウの特徴をそのまま飾らずにワインにしてくれる造り手。 テロワールを愛し、ワインに反映させようと一生懸命働いています。
木: とにかくたくさん説明してくれる、人懐っこいご主人でした。シレックスを記念に持って帰ってきました!