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ファインズでは造り手を知り、ワインをより深く理解するために、スタッフが現地を訪れます。スタッフが現地で行き、五感で感じ、造り手から学んできたことをレポートします!
Vol.2 フランス ロワールの生産者巡り(2)

フランスのロワールの生産者巡りの第2回目は、ビオディナミで有名なニコラ・ジョリー氏のクレ ド セランと、熟成した味わいを知って頂きたいミュスカデの生産者ドメーヌ デ コニェットです。

 
クレ ド セラン

ロワールと言えば、ビオディナミで有名なニコラ・ジョリー氏のドメーヌ「クレ ド セラン」! 畑には羊が放牧されているなど、ビオディナミな風景です。

ジョリー氏によると2011年の気候はとても「異例」だったそう。開花はこの30年で一番早く、5月に暑くなったのがその後また寒くなり、すべて開花し終わるまでに約1ヶ月もかかりました。5月15日から8月中旬まで雨が降らず、ブドウが乾燥。なんとこの旱魃のせいで、800本もの樹を植え替えなくてはならなかったそうです。

開花に時間がかかった分、ブドウの熟度に差が出て、収穫は4回に分けて行われました。果汁の量が少なく、収量はなんと17〜18hl/haに減少。ブドウが焼けないように今年初めてアロエベラをプレパレーションとして使用しました。隣の造り手の畑のブドウは焼けて黒くなってしまったそうです。

このような気象状況が続くと、今までのビオディナミの方法では対応できなくなってくるかもしれないと、ジョリー氏も懸念していました。

ドメーヌで試飲したワインは5日前抜栓で、常温で保存したものでした。力強く開いたワインは本当に素晴らしい! ぜひご自宅で飲む時は、1週間位かけて変化を楽しんで頂きたいです。

クレ ド セラン 写真
*畑に放牧された羊 *大きな身振り手振りで説明するニコラ・ジョリー氏 *5日前抜栓されたワイン
 
ギ: 話し始めるとどうしても良くわからないエネルギーのことを語ってしまい、どんどんワインの話から脱線してしまいますが、こんなパワフルで素晴らしいワインを造っているわけですね。愛すべきおじさんです、いかに自然とハーモニーよく生活できるかを常に考えています。牛(雄1頭、雌と子牛10頭ずつ位)を飼っていますが、「牛乳を使っていますか?」と聞くと「とんでもない! 牛乳は子牛が飲むもんだ!」と。自然のサイクルを崩さないように常に心がけていますね。
木: 初めての訪問でしたが、やっぱりジョリーさんはカリスマでした…。話している時もエネルギーが放出されているような方でした。
 

クレ ド セランのドメーヌ詳細はこちら

 
ドメーヌ デ コニェット

ステファン・ペロー氏とヴァンサン・ペロー氏兄弟がミュスカデで運営するドメーヌ。ミュスカデというと、大手ネゴスが昔からバルクで安価に買い取って売っている、ミュスカデのイメージに合わせてSO2を入れて色を薄くするなど、安価なワインとして販売されていましたが、彼ら兄弟はミュスカデの地位向上のため様々な取り組みを行っています。例えば、すべてドメーヌ元詰めで販売する、ドメーヌのある村がAOC認定されるように活動し、その際には手摘みが規定になるようにするなど、ミュスカデへの情熱が感じられます。

2007年から農薬の使用を止め、2011年にABに申請しました。彼らの畑でも土壌の活性化のため、豆科やイネ科の植物が植えられています。9割の生産者が機械収穫を行う地域において100%手摘みを実施。発酵も天然酵母で行うなど、自然な造りをしています。こうしてできあがったワインは熟成が可能。ミュスカデのイメージを良い意味で裏切ってくれるワインです。

私たちが訪問している間も、地元の愛好家がワインを買いに来るなど、彼らの活動とワインは地元の人々に愛されているのだと実感しました。

ドメーヌ デ コニェット 写真
*ペロー兄弟 *ビオロジックを実践している畑 *花崗岩、斑レイ岩からなる土壌
 
ギ: 一言で言うと「収穫は手摘みで!」ミュスカデのテロワール、ミュスカデの品種ムロン ド ブルゴーニュを敬いながら、自分たちのワインをわかってくれる人に飲んでもらいたいという姿勢。せっかくこだわって造ったワインをよその生産者のものと混ぜられ、安売りされるのが嫌だから、いかにドメーヌのボトルでの販売を増やすか、常に真剣勝負です! とにかく応援したくなる生産者です。
木: ミュスカデの地位向上のために苦労しているなぁ…と思わず応援せずにはいられない、愛すべき兄弟。この美味しさは和食にぴったり。もっと日本で広めたいワインです。