アンバサダーが導く「アンリオトリロジー」の世界

トップへ戻る

La Degustation de Bouchard Pere et Fils ブシャール ペール エ フィス 
2011 ヴィンテージ テイスティング

アンバサダー情野氏 テイスティングコメント

La Note de Degustation アンバサダー情野ソムリエ  2011年ヴィンテージの印象

全体収量は少ないもののおしなべてクオリティは高い印象。全体的に酸味の効いたエレガント・イヤーと言えます。ブシャールはコッテリとボディ厚めにワインを造るメゾンではないため、ベクトルはほぼストライクゾーンの仕上がり。白は酸味が多いが酸っぱくなく、ボリューム感のあるシャルドネの味わいの輪郭を際立たせ、立体感のある仕上がり。白赤共に優しく優美な仕上がりで、『ヴァン・レストラトゥール』と言えるレストラン向きの早飲み年の印象です。酸味が程よくあるので、熟成させるとひょっとして大化けしそうな雰囲気も醸し出しているゾクゾクするヴィンテージ。グレートヴィンテージではないが、隠れた秀逸年。

アンバサダー情野氏
メゾン&ドメーヌ  アンリオグループ 輸出部 東アジア担当 西山氏

2011年 気象状況

3-6月にかけて雨が非常に少なかったものの、7月は気温が低下し、例外的な降水量を記録しました。8月下旬から日照量が豊富で、暑く非常に乾燥した天候に回復しました。天候に恵まれなかった2,6,7月を除き、全体的に日照量の多い1年でした。
収穫は、8月29日から9月10日まで行われ、幸運にも乾燥した好天が続きました。

生産者コメント

温暖化の影響は北の栽培地であるブルゴーニュにも押し寄せています。単に気温が高くなるということでなく、春らしく、夏らしくという言葉がふさわしくないといいますか、四季が安定しないことが現地では大きな問題となっています。
こういった状況下でワインの造り手に求められるのは、臨機応変な対応力。日頃の畑仕事に柔軟性を持たせて、早い収穫でも遅い収穫でも最善を尽くせる環境を整えておくことが重要です。2011年は春が夏のようで、夏が秋のような気まぐれな天候により8月中の収穫となりました。早い時期からの収穫スタッフの確保、短期間で行われる収穫の対応、大小さまざまな区画のブドウ受け入れに必要な豊富な醸造タンク、8月中でも冷たいセラーがあるというのが鍵となりました。
2011年のワインは待つことを必要としない、親しみやすい果実を味わえるスタイル。
バランスにも優れ、若いワインにありがちな神経質な面も感じられず、飲む喜びを素直に与えてくれるワインに仕上がっています。

  • Bourgogne La Vignee Pinot Noir ブルゴーニュ ラ ヴィニエ ピノ ノワール (メゾン)

    ブシャールのスタンダードワイン。ステンレスタンクにて発酵、一部樽熟成を行います。「ラ ヴィニエ」とはブルゴーニュ地方の古語で、農夫が1日で作業できる畑の広さを表します。醸造責任者フィリップ プロ氏は、フレッシュなぶどうの味わいをそのままに表現したいと話しています。

    枯葉や紅茶のような香りと共に、サクランボのような赤い果物の香り。味わい的には酸味と果実味のバランスが取れていて、わずかに勝る酸味がキレの良さを与えています。後味に香る木苺のようなフルーツ香がこのワインをチャーミングに思わせます。全体的に軽やかでエレガントなスタイルを保ち、2011年の収穫の早さを垣間見ることができます。

  • ボトルイメージ

    ※メゾン:買付けぶどう混在のネゴシアンワイン

  • Gevrey Chambertin ジュヴレ シャンベルタン (メゾン)

    ネゴシアンワインながら、2/3の畑は、畑仕事からブシャールが作業しています。豊かで複雑味のあるワインを造りだし、湿った土や鉄分など、ジュヴレ シャンベルタンの特徴が良く表れています。

    スパイシーさを伴う新樽由来の樽香があり、ワインの勢いを感じます。もちろん赤いフルーツの印象もありますが、やや凝縮したフルーツ・リキュールの様にも感じられます。タンニン分がしっかりとしていて男性的な力強さを持っており、後味に渋味があるものの酸味が直線的で嫌味がありません。しっかりとした典型的なジュヴレ シャンベルタンを体感できます。

  • Beaune de Chateau -Premier Cru Rouge  ボーヌ デュ シャトー プルミエ クリュ 赤

    ブシャ−ルの自社畑約16haのプルミエ クリュの小区画のブドウをブレンド。ボ−ヌのワインの個性を知るには最適で、複雑味も兼ね備えた1本です。

    赤いフルーツなどの香りに溢れ、嫌味のない優しい香りが特徴的です。程良い枯葉の香りとのバランスが取れています。やや若さを感じるものの果実味と酸味のバランスが優れていて、ピノ ノワールらしさを体感できます。17区画で収穫されたブドウを使うため、クセが無く、多様性とバランスの良さが際立ちます。

  • ボーヌ地図

    地図をクリックすると拡大画像をご覧いただけます(PDF:429KB)

  • Beaune Greves Vigne de L’Enfant Jesus  ボーヌ グレーヴ ヴィーニュ ド ランファン ジェズュ

    4ha / ボーヌ1級畑の中でも特に評価の高いレ グレーヴ。
    その中央に位置する最良の区画「ヴィーニュ-ド-ランファン ジェズュ」は、ルイ14世の誕生にまつわる逸話などのある有名な畑です。

    上品な樽香と共に、赤いフルーツの香りやクミンシードの香りが綺麗にバランスよく感じられ、華やかでフローラルなイメージ。赤いフルーツが中心の味わいで、渋味は控えめながらワインの骨格を形成しています。ウンチク満載の歴史的にも奥深いワインながらも、全体的にハーモニーとバランスが取れた飲みやすさです。

  • Volnay Premier Cru Caillerets Ancienne Cuvee Carnot ヴォルネイ プルミエ クリュ 
カイユレ アンシェンヌ キュヴェ カルノ

    4ha / 1775年に初めて取得した歴史ある畑。石灰の小石が多く、それが夜間も熱を保つため早熟な畑。ほぼ毎年この畑から収穫が始まっています。

    森の下草が強く感じられ、赤い果物の凝縮感が強い、ピノ ノワールを実感できます。 味わい的には果物の印象があり、酸味は穏やか、収斂性の優しい包み込む様なタンニンが味わいの中心で、フルーティさはないものの田舎っぽさの残る牧歌的な仕上り。造りこまない昔ながらのピノ ノワールは、ワインのプロなら誰でも頷ける味わいです。

  • 情野氏とフィリップ プロ氏

  • コルトン地図

    地図をクリックすると拡大画像をご覧いただけます(PDF:235KB)

  • Le Corton ル コルトン

    3.67ha / コルトンの丘の最上部に位置。傾斜が急な場所で表土が浅く、水はけに非常に優れた畑。

    赤い果物の香りは控えめで、僅かにクミンシードのようなスパイシーさがあり、男性的な印象。 飲んでみると、香りとは反比例して果実味溢れる穏やかな味わいで、とても飲みやすい仕上りです。コルトンといえばガッチリしたイメージが強いですが、バランスに優れ早飲みも利くエレガントなワインです。

    コルトン畑

次のページへ

PAGE TOP