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5月のお薦め ドメーヌ ブシャール ペール エ フィス ムルソー プルミエクリュ ジュヌヴリエール  2009
  • 大越アンバサダーのテイスティングコメント

    輝きと透明度の高い、淡く緑がかった黄色の色調を呈しています。
    健全で若々しさを感じさせる外観です。
    香りはアーモンドの花をイメージさせるフローラルな印象が強めで、
    カリンや胡桃、穏やかなミネラルとホワイトペッパー、
    軽くレモン系のニュアンスも併せ持ちます。
    全体的には、品があり穏やかで繊細さと複雑さのある香りです。
    味わいにもやさしさ、緻密さが終始感じられ、
    やや果実の熟度の高さを思わせるような、丸みのある柔らかいアタックから始まり、
    伸びのあるバランスの良い酸が中盤から後半にかけて展開します。
    同時にナッツ類や杏仁豆腐、シナモンなどのフレーバーと共に、
    ゆっくりと複雑な様相を口中に広げてくれます。
    余韻のやや長めのワインです。
    大ぶりのグラスで12度前後の温度で楽しまれると良いでしょう。
    私はこの落ち着きのある、しなやかなワインの
    エレガントさ、控えめさ、丸み、複雑さを高く評価致します。
    合わせるお料理としては、
    ケークサレやアンチョビとキャベツのパスタ
    レンコンの入った海老しんじょう等、
    やや塩味の効いているものがいいでしょう。
    お料理の塩味がワインのまろやかさによって和らげられ、
    ワインの旨味がアップする相乗効果をお楽しみいただけると思います。

  • 輸出・広報担当 西山 雅己氏

  • ブシャールが元々所有していた区画にドメーヌ・ロピトー・ミニョンから譲り受けた区画が加わり、現在は2区画を所有しています。いずれもGenevrieres Dessusに位置し、風通しが良く、表土が比較的浅い斜面の中部から上部にあり、自社畑の標高差は約40メートルです。
    収穫は通常中部の区画を先に行い、徐々に上部へと作業を移行し、数日間に分けて行われます。2009年は9月10日に始め、上部最後の区画は15日に行われました。
    下部のジュヌヴリエールと異なり、ワインは決して重たくなることはなく、常にフレッシュさを保ちます。2009年は白にとっては酸不足が懸念されるヴィンテージだったものの、こうした条件もあり、過熟感も一定の和らぎがあります。
    ブシャールはこの区画以外にムルソーの1級畑にペリエール、シャルム、グットドール、ポリュゾ、ブーシェールを所有します。ミネラルではペリエールには及ばないものの、ジュヌヴリエールには常に「海」を思わせる香りがあり、より豊かで構成では優れ、ムルソーの典型という点で勝ります。
    2009年のこのワインは新樽が少なめで、20%程度。樽での熟成期間は12ヶ月に留め、その後ステンレスタンクに移し更に2ヶ月ほど熟成を続けました。テロワールの特徴に加え、この熟成方法により過熟気味のヴィンテージにありがちなワインの味わい張りのなさを補うことができたのだと思います。