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2020年5月 1日(金)

ブシャール ペール エ フィスから畑のレポートが届きました!

現地情報

外出制限が続いているフランスですが、この困難の中でもブドウ畑の作業はストップできません。
ブシャール ペール エ フィスのワインメーカー、フレデリック ヴェベール氏より朝焼けの中にひんやりとした外気が感じられそうな写真ともに現地レポートが届きました。

2019~2020年は全般的に暖かな冬で、1900年からこれまでの中で最も高い平均気温が記録されました。
その間の降水量も非常に多かったのですが、これは2019年の大干ばつを補う上で大変貴重な降雨となります。

春の到来は今年も早く、例外的な日照量と気温の影響で、ここ10年と比べて平均で2週間早い芽吹きとなりました。
2017や2011のような早いスタートです。ただ、これが当たり前になってしまうのが怖いところではあります。
現在のところ、ピノ ノワールは芽から緑の葉が見え出したところ、シャルドネはさらに進んだ状態で、2~3枚の葉が出た状態です。

4月上旬の週末の寒波(ムルソーとピュリニ-で-4.5℃を記録)についてですが、幸いにも北風が強く、乾燥した気候であったため、ブシャールでは藁束などを燃やして畑を温める霜対策の作業を行わずにすみました。 
幸いにも霜による被害もありませんでしたが、油断はなりません。
特に開花が終わるまでは色々とストレスが続きそうです。

現在、畑では枝をワイヤーに絡める最終段階の作業。
ビオ ロジック関連のカプセルの設置作業や、土を耕す作業などが続いています。

特に今年は土の作業が厄介です。
暖冬の中、雨だけ降っていたことによって、土が非常に硬く固まっているのです。
おまけにここ数週間の乾燥した北風によってさら土が乾き、硬くなっています。
※通常のような寒波があれば、霜が降りたりして、土が割れるため、ある程度柔らかくなります。

セラー内では2019年のワインの樽熟成が進んでいます。
非常に素晴らしいワインになりそうなので、どうぞお楽しみに。

また、個性は違えど同様に素晴らしい2018も段階的に瓶詰が始まっていますので、こちらも乞うご期待を!

醸造責任者 フレデリック ヴェベール