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ドメーヌ ジャクソン

自然体で造る、リュリーの名ワインボーヌの町にSUSHIKAI(寿司海)という和食の店がある。ペルナン・ベルジュレス村にある一ツ星「ル シャルルマーニュ」が経営する店だ。日本人にとっては毎日フランス料理が続くと、たとえそれがおいしい店であっても堪えるものだ。そんなときにこの店に行って胃腸を休めるのだ。
この店に行くもうひとつの理由は「ワインのセンスがいいこと」。有名店にありがちな「ニュイのビッグネーム集め」に走らず、料理を意識してあくまでもワインは「控えめ」。決して貧相という意味ではなく、地元のペルナンやサンロマン、あるいはシャロネーズやマコネーの、派手さはないが優しく、真面目な生産者の白ワインが充実している。
この店の定番で私のお勧めがドメーヌ・ジャクソンだ。ブルゴーニュのレストランではよく登場するドメーヌだが、ムルソーやピュリニー、シャサーニュに心もとない生産者の名前しかない場合(よくある事態)、あるいは妥当なヴィンテージがない場合(これもよくある事態)は迷わずジャクソンのリュリー・グレズィニーを注文することにしている。
とにかくワインがクリスタルのようにピュアなのだ。そしてシャロネーズの域を超えて輪郭が美しくエレガント。このドメーヌが失敗したのを見たことがない。
当主のポール・ジャクソン氏はさりげない。「俺のワインはこうして造っているのだ」というご高説や、「どうだ旨いだろう?」というアピールは全くない。だからいつまでたってもなぜここまで良いワインが出来るのかがピンと来ない。それでもDRCのド・ヴィレーヌ氏が「リュリーは彼がいれば大丈夫」と太鼓判を押すほどなのだ。
アピールしないのはリュリーという、コート・ドールの輝かしい村々から離れたところに暮らすせいもあるだろう。いつも短パンを穿いていてにこやかな、登山が大好きなおじさん。格下の村のワインがムルソーやピュリニーよりも満足させてくれた瞬間。こんなに小気味良いことはない。

フランス/ブルゴーニュ

ドメーヌの歴史

1946年にアンリ・ジャクソン氏が母方の祖母から引き継いだ畑を元にドメーヌを設立。60年代からリュリーやメルキュレイの区画を購入し、所有畑を増やしていきました。1972年息子であり現当主のポール・ジャクソン氏がドメーヌを引き継ぎました。以前から名声のある造り手で、フランスの有名店のリストに名を連ねていますが、ポール氏が引き継いでからは白ワインの評価も高くなり、益々評判が上がっています。

栽培

リュリーに1ha、ブーズロンに1.5ha、メルキュレイに1ha畑を所有しています。除草剤は使用せず、土をゆっくりと何度も丁寧に耕しています。手摘みにて収穫を行い、その後選果台にてさらに選果します。

醸造

「できるだけ自然のままに」、フィネス、果実味、骨格のあるワインを造る事を心がけています。白ワインは長い時間をかけて圧搾し、デブルバージュを経て樽で発酵、熟成(新樽比率20%)させます。赤ワインは100%除梗し、軽く潰してステンレスタンクにて低温のプレマセラシオンとアルコール発酵。その後樽(新樽比率25%)にて約14ヶ月熟成させます。