モレ・サン・ドニに本拠を構えて家族4代に渡りワイン造りを行っており、1973年、現当主の父アンリ氏によりドメーヌ ペロ・ミノが設立されました。
1993年、現当主のクリストフ氏がドメーヌを相続、父から引き継いだ畑のワインは「ドメーヌ アンリ ペロ・ミノ」、クリストフ氏が入手した畑のワインは「ドメーヌ クリストフ ペロ・ミノ」でリリースしていましたが、2005年から自社畑のワインは「ドメーヌ ペロ・ミノ」に統一しており、1999年から自社畑の生産に加え買いブドウによる生産も開始し、「ペロ・ミノ」の名でリリースしています。
2002年以前は凝縮感のあるスタイルでしたが、近年はテロワールの個性を重んじ、繊細で複雑、調和の取れたワイン造りを行っています。
自社畑の所有面積は約10ha、モレ・サン・ドニ、ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュと偉大なアペラシオンの中でも、土壌は主に粘土石灰質で、斜面の中腹という恵まれた場所に多くの畑が位置します。
有機栽培の肥料を極力使用し、農薬の使用量を最小限に抑えるリュットレゾネ農法を実施、モレ・サン・ドニ ラ リオットではビオロジック農法も行っています。仕立ては主にギヨーサンプルで、剪定時に枝をより短く切り房の数を制限して、ブドウの熟度を高めています。
収穫は手摘みで行い、その際に一度目の選果を実施。ブドウの実がつぶれないように小さなかごで運ばれたブドウは、選果台において二度目の選果を行います。すべての房を2つに切り、中心の隠れ腐敗や未熟な果粒の有無を厳格に確認した上で、完璧なブドウのみを残しています。また、ブドウの果粒の大きさまで管理し、樹齢の高い樹の極小ブドウ(ミルランダージュなど)のみを残すという徹底振りです。
醸造では、発酵前に果実の風味を引き出すため低温(14℃)でマセラシオンを5〜7日間行います。「発酵は天然酵母のみ」「果汁と果皮の割合に応じてピジャージュやルモンタージュの頻度や強弱を調整」「圧搾は種から硬くて乾いたタンニンが出ないよう極めてソフトに行う」「醸造終了後は2〜3日間デブルバージュしてワインを落ち着かせから樽に移す」ことにより、テロワール本来の特徴をより引き出すようにしています。
熟成はトロンセとベルトランジュ産のミディアムトーストのオーク樽を用い、ACブルゴーニュからグラン クリュの平均で20〜30%を新樽、残りを1〜2年の古樽を使用しています。
ワイン中の自然発生のガスや澱を残すことにより、ワインの新鮮なアロマを保つため、熟成中に澱引き(スーティラージュ)は行わず、瓶詰めの1ヶ月前に一度だけ行います。
瓶詰めはアロマを最大限に閉じ込めるため、ビオディナミカレンダーの「花の日」もしくは「果実の日」にのみ行い、ワインにストレスを与えないよう自然な重力によって行われます。
- ドメーヌ ペロ ミノ
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