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ドメーヌ ド オーシエール

ラングドックとボルドーの融合

フランス/ラングドック

ワイナリーの歴史

オーシエールの歴史は古く、ローマ時代に遡ります。中世にはシトー派修道院が所有、フランス革命により教会の財産が没収された際は競売にかけられ、ナポレオン皇帝の大臣だったダリュ伯爵が競り落とします。1950年代以降、ラングドックでは多くの生産者が衰退し、畑も荒れていくという困難な時代が続いていました。このラングドックの窮地を救うために、地元の有力者がラフィットの所有者であるエリック ド ロスチャイルド男爵にオーシエールを紹介し、その畑のポテンシャルに惚れ込んだエリック男爵が1999年に購入しました。
ラフィットの前醸造責任者シャルル シュヴァリエ氏の右腕だった南仏出身のエリック コレール氏がオーシエールのテクニカルディレクターとして就任し、地質調査から始まり、畑の植え替え、醸造設備の改善を行ってきました。現在ではボルドーシャトーの醸造責任者に就任したコレール氏に代わり、ワイナリー創設から地質調査に関わったオリヴィエ トレゴア氏が指揮を執っています。オーシエールではラングドックの伝統にドメーヌ バロン ド ロートシルトが培ってきたボルドーの伝統を融合させたワイン造りを行っています。

栽培

所有面積600haの内、栽培面積は約160ha。土壌は斜面では砂利質や砂岩質、平野部は砂質です。3分の2の畑がコルビエールAC(シラー、ムールヴェードル、グルナッシュ、カリニャン、サンソー)で斜面に植えられていて、残りはヴァン ド ペイドック(シャルドネ、メルロ、カベルネ ソーヴィニヨン、カベルネ フラン、プティ ヴェルド)で平野部に植えられています。栽培方法は伝統的な垣根仕立てで、収量を制限しています。

醸造

白ワイン用のブドウは、スキンコンタクト後ワインに複雑さを持たせるために、90%をステンレスタンクで、残りの10%を樽で熟成させます。赤ワインの醸造にはボルドーの伝統方式またはラングドック地方のマセラシオン カルボニック法を用います。
また、ブラゾン ド オーシエールとシャトー オーシエールの熟成には、ポーイヤックにあるラフィットの樽製造所から仕入れた樽を使用しています。