ベガ シシリアの歴史は長く、古くは16世紀の文献に農園として名前が登場しています。1864年エロイ レカンダ氏が「ボデガス ベガ シシリア」を創業。エロイ氏はボルドーでワイン造りを学び、フランスからカベルネ ソーヴィニヨン等の国際品種をこの地に持ち込み、ワイナリーの発展に貢献しました。土着のティント フィノに国際品種をブレンドしたワインは1929年のバルセロナ万博で金賞を受賞し、一躍世界の舞台にその名を轟かせました。
1982年にDOリベラ デル ドゥエロが誕生。同時期にアルバレス家がオーナーとなり、「テンポス ベガ シシリア」グループが誕生します。それ以来今日に至るまで、「スペインの至宝」と例えられるほどの高い品質が認められるベガ シシリアを中心に、新たなワイナリーも加わり、スペイン屈指のワイナリーグループとして発展しています。
- テンポス ベガ シシリアのワイナリー
- 1982 アルバレス家が「ベガ シシリア」を取得
- 1991 ベガ シシリアから15km離れた場所に「アリオン」を設立
- 1993 ハンガリーに「トカイ オレムス」を設立
- 2001 ベガ シシリアから100km離れたトロに「ピンティア」設立
- 2013 ベンジャミン ド ロートシルトとともにリオハに「マカン」を設立
1,000haの所有地のうち、ブドウ畑として210haを所有 (140haをウニコとバルブエナ、70haはアリオンに使用)し、19の土壌タイプ、52の区画に分けて管理しています。畑には、ティント フィノ、カベルネ ソーヴィニヨン、メルロの3種を植樹、100年以上前からブドウ栽培が行われており、ベガ シシリア独自のクローンが育っています。10年未満の若木のブドウは使わず、平均樹齢35年を維持し、栽培は20年以上前からビオロジック農法で行っています。
ワイナリーでは、自然環境との共存を尊重するため、化学肥料や除草剤を一切使用しません。ISO14001を取得し、水資源の節約や、排水の適切な処理、多様な品種の植林をはじめ二酸化炭素排出量の削減等に取り組んでいます。
- ベガ シシリア
Vega Sicilia - ワイナリー一覧に戻る