定兼氏:はっきり言ってしまいますと自然な成り行きです。というのもホテルニューオータニ大阪のイタリア料理店で働いていたときにソムリエの補佐という役割をさせてもらったときにワインは面白い!と思うようになりました。興味が出てくると凝るほうなので、仕事しながら色々とワインを試して、学ばせていただきました。その後、「サクラ」に移ってからソムリエ資格を取得したので、自然なことですね。
定兼氏:最初は、同僚がコンクールに出場するのをみて自分も挑戦しようと始めたのがきっかけです。続けて出場しているのは、トップを目指すだけではなく、毎回トライアルのつもりでやっています。ブラインドテイスティングで当てるのが気持ち良いので、それに嵌っているのも事実です。
また、コンクールに挑戦するとすぐに結果が出るものではなく、じわじわと力が蓄積しているのを実感できます。自分の今の実力を確かめることができるので、毎回発見ができとても面白いです。 マニアな性格で試験には絶対でないだろうという内容を深く掘り下げて調べてしまうこともあるんです。ワインは本当に奥深いです(笑)。
定兼氏:どのレストランでも基本的なサービスの仕方は変わっていません。
ワインとお料理のマリアージュの観点からお客様にワインをお勧めするというよりも、お客様の意見を大切にしてきました。その日のお客様の気分や好みなどを会話から聞き取ってご紹介することが多いです。もちろん、長い付き合いのお客様には自分の意見を伝えますが・・・。
その中で難しい場面があったかもしれません。ただ瞬発力でぱっと考えてご提案しており、またスーパーポジティヴな性格もプラスして大変だと思ったことはありませんね。
![]() ![]() |
定兼氏:食事をしたり、お酒を飲んだりするのはコミュニケーションツールの一つであるように、ソムリエというのは、ワインを楽しんでいただく一つのツールだと思っています。 ワインを楽しんでいただくために、ワイン以外のネタの引き出しが多くなるよう情報をいつも集めています。 定兼氏:色々なことに好奇心があるので全然苦ではなく、むしろ面白いです。ワインとは関係ない話ですが、今はまっているのはバンド・デシネ(フランス語圏の漫画)で、漫画本体の話だけでなく、あるフランス作家が日本の作家と実は深く繋がりがあったと言う背景を発見したときは感激しました! 定兼氏:学生時代から接客の仕事をして、今に至るのですが、やはり人と接することが好きだから続けてこれたのだと思います。映画監督の話が好きでよく手に取るのですが、映画は一期一会、撮影などでも臨機応変に対応しなければなりません。そしてソムリエも多くの人に出会える仕事、映画と同じイメージなんです。様々な瞬間を大切にしながらも臨機応変に対応するものだと思っています。こんな面白い仕事はやめられませんね。ワイン以外の話をするソムリエとして、これからも多くの人とコミュニケーションを楽しんでいきたいと思います。 |
![]() |
ホテル最上階に位置し、暖かみのある落ち着いた内装と、大きな窓一面に広がる解放的な景色が、訪れたお客様の心を和ませてくれます。
目の前には大阪を代表する「大阪城」。その周囲に広がる大阪城公園は桜や紅葉など四季の移ろいを楽しませてくれます。夕景や夜景も美しさによって醸し出される幻想的な空間が、心に響く華やかなひとときを演出します。 SAKURAでは、素材の持ち味を最大限に活かし、洗練された「王道フレンチ」の逸品をご用意します。日本屈指のソムリエたちが選ぶワインのマリアージュとともに忘れられない特別な時間をお過ごしください。 |
ホテルニューオータニ大阪 フランス料理SAKURA
大阪市中央区城見1-4-1
TEL: 06-6949-3246(直通)
HP: http://www.newotani.co.jp/osaka/restaurant/sakura/