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シャブリのウイリアム フェーブルとコート・ドールの
ブシャール ペール エ フィスの輸出・広報担当である西山氏から、
収穫情報などブルゴーニュの「今」をお伝えする情報を
お届けします。
【第4回】ビオロジックへの転換

写真1コート ブーグロの平均斜度は22度、 最大で40度にもなる急斜面 2008年から始まったビオロジックへの転換
ドメーヌ ウイリアム フェーブルでは2008年よりビオロジックを導入しました。

2008年は2.5ha、2009年は12ha、2010年は25ha転換。今年2011年には所有している48ha中40haまで転換する予定で、そのうち1haはビオディナミを実施しています。

右の写真は、ビオロジックを実践しているグラン クリュ コート ブーグロで、畑を耕しているところです。除草剤を使う代わりに畑を耕すのですが、コート ブーグロは斜面が厳しいためトラクターを使うことができず、一畝ずつ人の手で耕しています。

写真2
こちらはビオディナミを導入している、グラン クリュ レ プルーズ畑です。ビオディナミで使用するプレパラシオンという調合剤を小型タンクに入れて、撒いています。

また、芽吹きの季節に現れる新芽を食べる害虫がいるのですが、殺虫剤は使えないため、人の手で捕まえます。しかもこの虫は日が昇る前から活動するため、頭にライトを付けて暗いうちから捕獲作業を行いました。

このように、ビオロジック、ビオディナミに切り替えることにより広大な畑において、地道に手作業することがとても増えました。

 

写真3ディディエ・セギエ氏素晴らしい出来の2009年ヴィンテージ
2009年は先程お伝えした害虫の発生により、畑によっては収穫量が半分となってしまいました。また、この年は8月と9月の猛暑のため、土の少ないコート ブーグロなどの畑は25〜30hl/ha程度の収量となりました。

2009年、フェーブルが成功した点はシャブリとしては早い9月14日から収穫を開始したことです。この早い収穫が功を奏し、2009年ヴィンテージは補酸をする造り手が多い中、フェーブルでは補酸なしでリリースすることができました。

栽培・醸造責任者であるディディエ・セギエ(右写真)は、「自身のキャリアの中で最も成功したレ クロを造り出すことができた」と、仕上がりに大変自信を持っているヴィンテージとなりました。

 
 

【西山 雅己氏】
サントリー「カーヴ ド ヴァン」勤務後、2001年にフランスに渡り、プロヴァンスのワインショップで研修。
2002年CFPPA(国立農務大臣認定ワインプロフェッショナル養成機関)研修時に、ブシャールとフェーブルにて研修。
2003年日本人初の正規採用となり、ブシャール ペール エ フィスとウイリアム フェーブルの輸出・広報担当を担当している。
2010年からはシャンパーニュ アンリオの輸出・広報担当も兼任。