ロバートヴァイルは1875年創業後またたく間に頭角を現し、ボルドー1級シャトーと並びドイツ皇帝ヴィルヘルムⅡ世にも愛された歴史を持ちます。
銘壌グレーフェンベルクを単独所有。恵まれたテロワールと徹底した品質改革で、凝縮感のある洗練されたワインを生み出します。
1988年サントリーが取得後、毎年全格付け甘口ワインの収穫に成功。ドイツのみならず国際的にも非常に高い評価を獲得しています。

■ラインガウの130年間の記録の中で2番目に暑い年
2016年は近年によくある温暖な冬で始まり、発芽は平年通り4月の最終週、開花は6月中旬でした。5月中旬から6月の終わりまでは多雨に見舞われましたが、2015年が非常に乾燥した年だったので、土壌に程よく水が行き渡る好機となりました。
7月からは日照がよく、9月にラインガウの最高気温を記録する猛暑になりブドウは完熟に近付きました。
10月初旬に少し雨が降りましたが、収穫時にはグーツワインはすでに80エクスレ度を越えていました。
■長いハングタイムが素晴らしい味わいに
オルツワイン、急な斜面をもつエアステラーゲとグローセラーゲのブドウは、長いハングタイムにより果実が熟し、完璧で複雑なアロマを兼ね備えました。
アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、トロッケンベーレンアウスレーゼを28年連続で収穫できました。
上級甘口ワインを除き、総収穫量は例年を若干上回りました。上級甘口用のブドウは、11月まで待ち健全な収穫ができたものの、極少量の生産量となりました。

スタンダードクラスの辛口ワイン。青リンゴや白桃などの果実味があり、力強くピュアな酸味で引き締まった味わい。
Wine & Spirits誌では「端正で刺身におすすめ」と評価。
残糖度：8.8g/l　総酸度：7.8g/l　参考上代：3,740円

キートリッヒ村の特級畑グレーフェンベルクと1級畑のブレンドで造るワイン。伝統的な2400Lの木樽を一部発酵に使用。バトナージュを4回行い、6ヶ月熟成後リリース。
いきいきとした果実味、よく溶け込んだバランスの良い酸と桃や杏のアロマ。スレート土壌由来のミネラルを思わせる風味と、繊細ながらも引き締まった味わいをもつ上質なワインです。
残糖度：8.5g/l　総酸度：8g/l　参考上代：5,000円

銘壌グレーフェンベルクは「伯爵の山」という意味。スレートと砂、少量の粘土が適度に混じり、南西向きで最大60％の急斜面。アウスレーゼにできるほどの高い糖度の完熟ブドウから作られたシュペートレーゼ。100L、500L、1000Lのステンレスタンクで熟成。4ヶ月熟成。
トロピカルフルーツやレーズン、グレープフルーツの力強い香り。瑞々しくエレガントで、繊細さ、フィネスを持ち合わせています。焦点の合った様々な要素が緊張感を持って調和した素晴らしいワインです。
残糖度：65.9g/l　総酸度：8.4g/l　参考上代：9,700円　

キートリッヒャー グレーフェンベルク リースリング トロッケンGG 2016
伝統的な2400Lの木樽を用い、4週間かけて発酵後、8ヶ月熟成。バトナージュ2回。完熟したミラベルやプラムなどの凝縮した果実と鉱物的なニュアンスのアロマが典型的なグレーフェンベルク畑のワイン。フィネスがあり、繊細でエレガント。特級畑ならではの力強い果実味と構成力があるワインです。
Wine Enthusiast誌 Editor’s Choice「今でも驚くほどだが、2035年まで進化するだろう」
残糖度：6g/l　総酸度：8.4g/l　参考上代：10,000円　

キートリッヒャー グレーフェンベルク リースリング アウスレーゼ 2016
アウスレーゼは完熟した房のみを選び収穫、100Lの小型のステンレスタンクで発酵。
果実の香りに自然由来の糖と鋭い酸の芸術的なまでのバランスが素晴らしいワインです。。ラインガウの伝統を表現した、洗練され、非常に甘美なアウスレーゼ。長期熟成も期待できる逸品です。
残糖度：124g/l　総酸度：9.2g/l　参考上代：17,500円