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2020年2月 4日(火)

アルザス新入港情報①:ドメーヌ ヴァインバック 2018年

ファインズニュース

アルザスの造り手たちから、続々2018年ヴィンテージのワインが入荷しています。 本日はまずドメーヌ ヴァインバックから「リースリング キュヴェ テオ」と「ピノ ブラン」をご紹介します!

リースリング キュヴェ テオ 2018 参考上代 6,100円
先代のテオ ファレールへのオマージュとして、彼の名が冠されたワイン。クロ デ カプサンの古樹とそれに隣接する畑のブドウから造られます。
ライムや白い花などのアロマ、アカシアの蜂蜜を思わせる甘やかさも感じます。上品ながら凝縮感のあるワインです。

ピノ ブラン 2018 参考上代 4,170円
ドメーヌを取り囲むクロ デ カプサンの区画の古樹から造られ、フレッシュな酸と熟した果実味のバランスが素晴らしく、長い余韻が続きます。様々な食事に合わせやすいワイン。アペリティフとしてもおすすめです。

以下、2018年ヴィンテージについてのコメントです。

春は暖かく、十分な日照量と適度な雨が降り、発芽と開花が早く進行。
6-8月にかけては暑く、降雨が極端に少なく、ブドウ樹の成長も順調に進みました。

通常通り収量制限の剪定を行ったにも関わらず、ブドウ果は急速に成長し続けた為、雹のシーズンが理論的に終わった7月中旬にほぼ全ての区画でグリーンハーベストを実施。しかしその2週間後に雹の嵐がカイゼルスベルクの谷を襲いました。
ドメーヌが所有するシュロスベルグ区画は幸運にも被害は少なかったのですが、区画によっては最大30-40%の被害を受けました。しかしこの嵐の雨のおかげで過度な水不足のストレスを避けることができ、9/5にアルテンブルグとシュロスベルグのピノノワールから収穫を開始。ミュスカ、ピノ ブラン、オーセロワと続き、9/17にピノ グリの収穫を終了。完全な成熟を待って、ゲヴェルツトラミネールは9/25-27、リースリングは9/28から収穫を行い、10/6にクロ デ カプサン キュヴェ テオのリースリングで収穫は終了。雹で傷ついた実の選果に多くの時間を費やしましたが病気も少なく、よい天候のもと健全なブドウが収穫できました。

2018年ヴィンテージは、複雑味と構成力があり、力強くも繊細で見事な長い余韻を兼ね備えた素晴らしい出来栄えです。

ヴァインバックは1612年に設立。1898年にファレール家の所有となり、現在は3代目のカトリーヌと二人の息子によって運営されています。

2005年からは全面的にビオディナミ農法を実施。ブドウのエネルギーを感じ、余韻も非常に長く「力強い」といえるワインを造りますが、それでも飲むとどこか「優しさ」を感じる味わい。銘柄を見ずに飲んでいただいても、「あ、これはヴァインバックですね」とよく言われます。
ぜひ2018年のヴァインバックもお試しください!