Fwines YouTube

アンバサダーが導く「アンリオトリロジー」の世界

トップへ戻る

アンバサダー現地レポート
  • 第2回 シャルドネのスペシャリスト

    次にシャルドネの代表的な畑2種のテイスティングです。

  • アヴィズ

    コート デ ブラン、アヴィズにある東向きの畑です。ホワイトグレープフルーツやレモンなどの柑橘系のフレッシュな香りがある美しいワインです。また厳格さを感じさせます。このアヴィズのシャルドネは、リザーブワインとして使うと味を補正してくれるため、アンリオの中では「医者のようなワイン」と呼ばれています。ほんの少し加えるだけでも、ワイン全体に味わいの調和が生まれ、アンリオらしさを表現することができます。

  • シュイイ

    コート デ ブラン、シュイイにある畑。川沿いにあり、なだらかな丘を囲むような場所で、強い風が吹き、日当たりも良い畑です。シュイイは砂より少し大きい粒の土壌。テイスティングすると、ピンクグレープフルーツや桃、ブリオッシュなどの豊かな香りがあり、かつしっかりした酸もあります。ピノ ノワールとは逆に、シャルドネは豊かさを演出することができるようにしっかり熟度を上げてから収穫しています。

  • シュイイ畑
  • アンリオは1880年にポール・アンリオ氏がマリー・マルゲ女史と結婚した際に、マルゲ家からコート デ ブランのシュイイなどの畑を譲り受けました。このシャルドネの名畑を取得したことはアンリオスタイルに大きな影響を与え、現在彼らは「シャルドネのスペシャリスト」として誇りを持ってシャンパン造りを行っています。
    そのためアンリオにとってブラン ド ブランは顔と言えるキュベ。ブラン ド ブランというと、酸味のしっかりしたフレッシュなものが多い中、アンリオのブラン ド ブランはフレッシュさと共に、シルキーさやクリーミーさ、口当たりの柔らかさが感じられます。これはアンリオにとって重要な畑、シュイイ畑の特徴でもあります。

  • また他のキュベでもシャルドネ比率が高く、多くのキュベがシャルドネとピノ ノワール約半々の比率でブレンドされています。この半々というのはアンリオ家とマルゲ家の結婚も意味していて、アンリオの現在のロゴはアンリオ家のHとマルゲ家のMが組み合わされています。
    アッサンブラージュした後のブリュット スーヴェランもテイスティングさせてもらいました。「すでにこの時点で、シャルドネとピノ ノワールのバランスの良さが感じられます。このバランスの良さはアンリオの特徴ですね」と大越氏。アンリオはシャルドネのスペシャリストですが、シャルドネが目立ち過ぎるのではなく、ピノ ノワールと絶妙なバランスを見せています。ロゴの意味と言い、この2品種のバランスの良さといい、結婚祝いにぴったりのシャンパンです。

多くのメゾンではワインとシャンパンは別物と考えることが多いのですが、アンリオでは「まずワインが美味しいことが大切」と考えて、ワイン造りからこだわりを持って行っているとフレネ氏は言います。そのことが、この原酒のテイスティングと畑の見学を通して実感できました。

第3回「家族経営の誇りが生み出すクオリティ」へ

PAGE TOP