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アンバサダーが導く「アンリオトリロジー」の世界

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アンバサダー現地レポート
  • 第3回 家族経営の誇りが生み出すクオリティ

    テイスティングの後は、メゾンの下にあるカーヴを見学しました。このカーヴは地下18mにあり、温度、湿度が年間を通して一定の瓶熟に適した環境で、所狭しとボトルが並んでいます。
    前のページでもお伝えしたように、アンリオの特徴の一つは瓶熟期間の長さです。ノンヴィンテージの法定期間は15か月ですが、アンリオのブリュット スーヴェランやブラン ド ブランは3年以上も瓶熟させています。現在(2012年7月現在)流通しているブラン ド ブランのメインのベースはなんと2006年! 「プレステージキュベが美味しい事は当然で、一番生産量が多くたくさんの方に飲んで頂くノンヴィンテージをどれだけ良く造れるかが重要」というフレネ氏。アンリオの実直な姿勢が伺えます。
    もちろん、ミレジメやプレステージキュベの瓶熟期間も長く、プレステージのキュベ アンシャンテルールは10年以上。今年4月にリリースされたキュベ アンシャンテルールは1998年。他のメゾンのものと比較してもその長さがわかります。

    このカーヴで、フレネ氏がデゴルジュマンを見せてくれました。開けたボトルはブラン ド ブランの1988年。まだ若さも感じられる生き生きとした味わいに驚かされると同時に、ブドウのクオリティの高さを実感しました。アンリオでは、自社畑以外に、契約栽培農家からブドウを購入しています。その栽培農家と信頼関係を築くために長期契約を結び、また彼らを招いて一緒にテイスティングを行い意見交換するなど、使うすべてのブドウのクオリティを高く保つ努力を行っています。

クオリティの高いブドウを使う事、リザーヴワイン比率が高い事、瓶熟期間が長い事など、贅沢な造りを行う事ができるのも、彼らがアンリオという家族の名前を掲げ、家族経営を行っているからでしょう。アンリオスタイルを守るため、今後も現在の生産本数をキープしていくそうです。今回の訪問を通し、アンリオのシャンパンには誇りとこだわりが存分に詰まっていると感じました。

アンリオの主なキュベ

  • [ブリュット スーヴェラン]
    シャルドネとピノ ノワールのアンリオならではのバランスの良さが体感できる1本です。

    [ブラン ド ブラン]
    シャルドネのスペシャリストとしてフラッグシップ。フレッシュさだけではなく、クリーミーで柔らかさのあるアンリオのシャルドネを堪能頂けます。

    [キュベ アンシャンテルール]
    アッサンブラージュの極み。約5つのグラン クリュのブドウのみから造られます。長期熟成による奥深い味わいの世界が広がります。

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