イバイアさんで現在楽しめるマッツェイのワインは、「カステッロ ディ フォンテルートリ キャンティ クラシコ」（写真左）と「フォンテルートリ キャンティ クラシコ」（写真右）、そして同じトスカーナ州でも海側に位置するマレンマ地区のワイン「ティレーノ」（写真中央）。サンジョヴェーゼ主体のキャンティ クラシコのエレガントな味わいに比べて、「ティレーノ」はカベルネ ソーヴィニヨン主体で厚みのある味わい。お客様の好みやお料理のボリュームに合わせてご紹介しています。

＜牛タンのボイルハム＞
牛タンの上にイタリアンパセリ、ディル、チャービル（仏：セルフィーユ）を乗せてあざやかに彩られた前菜。オリーブオイル、卵とエシャロットのソースと一緒にサラダ感覚で食べることができ、しっかりとお肉も楽しめてワインがすすむお料理です。
合わせるワインは、「ジゾラ　アジーザ」。アロマティックで、花や柑橘系の香りのイメージがありますが、脂を感じる牛タンといただくとワインの甘みを感じ、しっかりとした酸とフレッシュ感がマリアージュを引き立ててくれます。

やっぱり赤ワインに合わせたいというお客様には「フォンテルートリ キャンティ クラシコ」をおすすめします。
キャンティ クラシコといえば、赤身のお肉に合いますが、トマトや青野菜とも合うイメージ。マッツェイのフォンテルートリは、今回のお料理のようにタンの脂身やソースの酸味、ハーブの青みなどいろんな味わいを受け止めてくれます。前菜からお肉料理まで楽しめるワインなので、お客様も満足いただけて自信を持っておすすめできるワインです、と兼安さん。

＜アジーザ　2015＞
ワイナリー：ジゾラ
地域：シチリア
ブドウ：グリッロ、カタラット
アロマティックでフレッシュな味わいが魅力のアジーザ。海に囲まれたシチリア島ならではの豊かな太陽を浴びて、果実味、ミネラル感が豊かな心地よいワインです。

＜ファンテルートリ　キャンティクラシコ　2014＞
ワイナリー：カステッロ　ディ　フォンテルートリ
地域：トスカーナ州
ブドウ：サンジョヴェーゼ　90％、マルヴァジア ネーラ、コロリーノ、メルロ　10％　
1900年代前半から同じラベルで代々造り続けてられている歴史を感じさせる1本。この土地のテロワールを感じさせるバランスの取れたワイン。黒系果実とハーブの香りがあり、ジューシーで程よいタンニンが心地よい味わいです。

＜仔羊のロースト　竹の子のガーリックソテーを添えて＞
仔羊のローストに春野菜の竹の子とガーリックソテーを一緒に添えています。お肉の旨み、そしてハーブとバターでコクを出しているソースと一緒にいただきます。トスカーナといえばお肉。キャンティ クラシコよりスパイシーな風味とふくよかな味わいが魅力の「ティレーノ」に合わせて、土のニュアンスのある竹の子を添えました。
4月からイバイアさんに仲間入りしたティレーノは、マレンマ地区にあるテヌータ　ベルグァルドで造られ、土壌や気候の違いからキャンティ クラシコとは異なる味わいを楽しめます。

仔羊も部位によっては脂身の多いお肉が多いので、そのときは「カステッロ ディ フォンテルートリ キャンティ クラシコ」をおすすめします。果実の凝縮感、きめ細やかなタンニンとのバランス、そして力強さを感じる味わいは、ボリュームのあるお肉とのマリアージュにぜひ合わせていただきたいです。　　

＜ティレーノ　2014＞
ワイナリー：テヌータ　ベルグァルド
地域：トスカーナ　マレンマ地区
ブドウ：カベルネ ソーヴィニヨン、カベルネ フラン、プティ ヴェルド、アリカンテ
土壌は、石灰岩と砂岩の石を多く含み、海に近いブドウ畑であることが特徴で、ボディがあり、スパイシーで風味のある、カリスマ性のあるワイン。凝縮感があり、フレッシュで味わい深く、非常に心地よい味わいが魅力です。

＜カステッロ ファンテルートリ　キャンティクラシコ 2011＞
ワイナリー：カステッロ　ディ　フォンテルートリ
地域：トスカーナ州
ブドウ：サンジョヴェーゼ　92％、マルヴァジア・ネーラ、コロリーノ　8％
最良の区画のブドウから造られる、まさしくこのワイナリーの顔といっても良いワイン。225リットルと500リットルのフレンチオーク樽で20ヶ月熟成、新樽率は60％。ミネラル感と程よい酸、きめ細かいタンニンがあり、しなやかさを感じる飲み心地。力強さとエレガントさが見事に調和した1本です。

IBAIA（イバイア）　

東銀座の路地裏に佇むイバイアさん。明るい雰囲気の店内には、香ばしい美味しい香りが漂います。

右：深味シェフ／真ん中：兼安さん／左：板垣さん