作りやすい分量、3〜4人分ほど
豚ばら肉 | :600g位(10センチ長さ、3センチ厚くらいにカット) |
ざらめ糖 | :50g(または黒砂糖、グラニュー糖などでも可) |
生姜 | :1かけ(スライス) |
長ネギ | :1本(青い部分含み、10センチ長さにカット) |
にんにく | :1かけ(スライス) |
赤ワイン | :30cc(ブシャールジュヴレシャンベルタン、 または紹興酒など) |
醤油 | :50cc |
バルサミコ酢 | :100cc |
ブルーベリージャム | :60g |
オイスターソース | :20cc |
片栗粉 | :小さじ1〜2(とろみづけ用に3倍量の水溶きにする) |
長ネギ | :5センチほど(白い部分、白髪ねぎにする) |
香菜 | :1枝 |
豚ばら肉を茹でた後の煮汁は、水にあてて冷やすとすぐに油が固まり、一晩おかなくても大丈夫。お好みで最後に黒こしょうを振って食べても美味しいです。また、たくさん作って残ったらサンドイッチにできます。
木苺の様なフレッシュな果物の香りが感じられ、同時に程良い樽の香りがありながら若々しいイメージ。果実味と共にストラクチャーのしっかりとしたタンニン分が感じられる味わい、全体的に大柄なシャンベルタンのキャラクターは十分に表現されています。
『ピノ ノワール=フルーティで飲みやすい』というモノラル的に考えがちですが、このワインは十分に飲み応えあるしっかりとした仕上がりです。大きめのグラスでデキャンタージュしてようやく開く様に思えるほど、ピチピチとした若さが光っています。気品あるエレガントな味わいで、程よいタンニン分が思わず食欲をそそります。
ブルーベリー(甘味)とバルサミコ酢(酸味)を使った味わいが、ピノ ノワールの甘みと酸味と同じレベルで相性をもたせてくれます。この組み合わせは『似たもの同志』ともいえ、料理とワインのマリアージュの鉄板と言えます。お肉も鶏肉ではなくニュートラルな豚肉で、程よい脂がピノノワールの酸味とコントラストしてお互いに素材を引き立たせてくれます。
一見中華か和食に見えるような、こっくりと煮込まれた豚肉の隠し味は、ブルーベリージャムとバルサミコ酢です。ブルーベリーにはポリフェノールがたっぷり含まれ、酢は継続して摂ると体脂肪を減らすという研究成果もある調味料。豚肉には糖質の代謝を促進してくれるビタミンB1が豊富で、冷え症や肩こりなどの原因になる滞りを緩和してくれる効能も。煮込んで和らぐ酸味が、脂っぽさを感じさせないさっぱりとしたバランスに仕上がります。
浅尾 貴子先生 プロフィール
女子栄養大学助教、管理栄養士。
フードコーディネーターや食企業のメニュー開発専門職として15年の経験を積んだ後、フードコンサルタントとして独立し、現職。 健康や美容面に配慮したレシピを得意とし、栄養やダイエットの専門家としてテレビや雑誌などのメディアでも活躍中。ワイン愛好家で、ワインアドバイザーの資格も取得している。